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護良親王(もりよししんのう)が征夷大将軍に任じられた理由と歴史的な意味をやさしく解説

護良親王(もりよししんのう)が征夷大将軍となった出来事とは、
**元弘の変(げんこうのへん/1331〜1333年)**の終盤において、
後醍醐天皇が倒幕の本格的な戦いの指揮官として
弟である護良親王を征夷大将軍(せいいたいしょうぐん)に任命した出来事です。

これは
「武士の政権を倒し、政治の主導権を奪い返す」
という歴史的な流れにおいて非常に重要な転換点でした。


目次

護良親王が征夷大将軍に任じられたポイントがわかる

  • 起きた年:1333年
  • 時代:鎌倉時代末期
  • 人物:護良親王(後醍醐天皇の弟)
  • 称号:征夷大将軍
  • 内容:倒幕軍の軍事指揮官として任命される
  • 歴史的意味:天皇が直接戦争を指揮する体制をつくる大きな役割

「征夷大将軍」とは?

征夷大将軍(せいいたいしょうぐん) とは、
かつて日本で 蝦夷(えみし=今の東北地方の人々)を征服する役割 から始まった称号です。
時代が進むと、武力を持つ人物を朝廷や天皇が任命する
最高の軍事指揮官 という意味合いになりました。

源頼朝がこの称号を受け、
鎌倉幕府を開いた伝統としても知られています。


そもそもなぜ護良親王が任命されたのか?

鎌倉幕府滅亡が近づく1333年、
後醍醐天皇は倒幕のために各地で戦いを展開していました。

すでに

  • 楠木正成
  • 新田義貞
  • 足利尊氏(のちに離反)

といった武将たちが戦っていましたが、
天皇自身の指揮のもとに戦う軍隊が必要になっていました。

ここで
天皇の血筋を持つ人物が軍を率いること が、
倒幕軍の結束をより強固にすると考えられ、
後醍醐天皇は弟の 護良親王を征夷大将軍 に任じたのです。


任命されるまでの流れ(初心者向け)

① 倒幕戦線が全国へ広がる

1331年に元弘の変が始まると、
各地で戦いが起きました。

  • 笠置山の戦い(1331年)
  • 赤坂城の戦い(1331年)
  • 六波羅探題攻略(1333年)

など、倒幕戦は全国的に広がっていきます。

その中で、
後醍醐天皇は 政治と軍事を結びつける体制を整える必要 に迫られました。


② 天皇直轄の軍を必要とした

幕府打倒の戦いが長期化し、
武士たちの独立勢力が強まる中、
後醍醐天皇は
天皇自身の軍隊を統率できる指揮官を置くべきだ
と考えます。

そこで、
「親王」という 天皇の直系の血筋でありながら、
広い支持を得られる人物
 として、
護良親王が征夷大将軍に任命されました。


③ 軍事指揮官としての期待

護良親王は、
単なる名誉職ではなく、
倒幕軍の総司令官 として期待されました。

そのため、
護良親王を中心とした軍隊が京都やその周辺地域での活動を活発化させます。


護良親王の征夷大将軍任命がもたらした影響

① 倒幕軍の統一的な指揮系統ができた

これまで各地の武将が独自に戦っていた倒幕軍に、
中心となる指揮系統ができた ことは
戦略的に大きな意味がありました。

武士の力だけではなく、
天皇の権威を背景にした総大将が現れたことで、
戦いの勢いが一気に加速します。


② 天皇中心の軍事体制が成立

これまでの征夷大将軍は、
武家政権(例えば鎌倉幕府)を代表する立場でしたが、
この時の任命は
天皇が直接軍を率いる新しい政治体制 の象徴となりました。

倒幕成功後の
建武の新政(1333年〜) の理想につながる考えです。


③ 足利尊氏との関係にも影響

当初、
足利尊氏は倒幕に協力する立場でしたが、
後醍醐天皇が
天皇中心の軍事体制を強めること に反発し、
後に尊氏は離反します。

この対立は、
南北朝時代のはじまりへとつながる重大な要素となります。


よくある疑問

Q1. 護良親王の任命はいつ?

1333年、鎌倉幕府の滅亡が目前に迫った時期です。


Q2. 征夷大将軍と将軍は同じ?

基本的な意味は同じですが、
護良親王の場合は
天皇が直接指揮する軍の総大将」という意味合いが強いです。


Q3. なぜ親王が任命されたの?

倒幕の正当性を強く示すため、
天皇の直系の血筋である護良親王が選ばれました。

これは
「武士の力だけでなく、天皇の権威が戦いを導く」
というメッセージでもありました。


まとめ|護良親王の征夷大将軍任命は歴史の分岐点

護良親王が征夷大将軍に任じられたことは、
単なる称号の付与ではありません。

  • 倒幕軍に 統一的な指揮系統を生んだ
  • 天皇中心の政治体制への 布石となった
  • 足利尊氏との対立の 始まりにも影響した

こうした要素が積み重なり、
鎌倉幕府の滅亡 → 建武の新政 → 南北朝時代 へと
日本史の流れは大きく動いていきました。

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