古事記、日本書紀の違い
古事記、日本書紀を合わせて記紀と呼ぶ。
記紀は7世紀の40代『天武天皇』の命により編纂されている。
記紀の最たる違いは国内向けの歴史書と海外向けの公的な正史である。
『古事記』は、国内向けに作られ天皇の権威づけを目的にされている。
そのため、神話が3分の1を占めていることが特徴である。
天皇は神々の血を引く一族であり日本の正当な統治者であることをアピールしている。 また、有力な豪族が次第に天皇に従うものとされていることも天皇の権威づけの象徴である。
古事記は天皇の私的な歴史書であると表現できる
『日本書紀』は国外に向けた日本の正当性をアピールすることを目的にされている。
日本の神々の存在を海外の国は知らないため神話に関する記述が8分の1程度と古事記に比べ大幅に少なくされている。
その分、古事記では語られていない天皇の系譜がしるされている。
これは、日本の正当な統治者は天皇であることをアピールしている。
日本書紀は海外に向けた公的な正史であると表現できる
記紀の比較
古事記
比較
日本書紀
天武天皇が作成を命じる
日本風にアレンジされた漢文
書体
正当な漢文
全3巻
上巻(神代の時代)
中巻(神武天皇〜応神天皇)
下巻(仁徳天皇〜推古天皇)
構成
全30巻+系図1巻
1.2巻
(神代の時代)
3〜30巻
(神武天皇〜持統天皇)
神々の血を引く天皇が日本の正当な統治者であることを国内に向けアピール
目的
海外に日本という国の正当性をアピール。
天皇が正当な統治者であることを海外に向け主張する。
古事記
比較
日本書紀
天武天皇が作成を命じる
日本風にアレンジされた漢文
書体
正当な漢文
全3巻
上巻
(神代の時代)
中巻
(神武〜応神)
下巻
(仁徳〜推古)
構成
全30巻
+系図1巻
1•2巻
(神代の時代)
3〜30巻
(神武〜持統)
神々の血を引く天皇が日本の正当な統治者であることを国内に向けアピール
目的
海外に日本という国の正当性をアピール。
天皇が正当な統治者であることを海外に向け主張する。
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