紫式部(むらさきしきぶ)は、
平安時代に活躍した女性の作家です。
日本史でとても有名なのが、
世界最古の長編小説ともいわれる
『源氏物語』を書いた人ということ。
きらびやかな宮廷の世界を舞台に、
人の心の動きを細かくえがいた作品は、
今から1000年以上たった今も読まれ続けています。
このページでは、
紫式部の生涯と功績を
初心者の方にもわかりやすく紹介します。
年表|紫式部の生涯をかんたんに
| 年 | 出来事 |
|---|---|
| 970年ごろ | 誕生 |
| 若いころ | 漢字や本を学び、学問に親しむ |
| 1000年ごろ | 宮中につとめ始める |
| 1001年ごろ | 『源氏物語』を書き始める |
| 1005年ごろ | 『源氏物語』が宮廷で話題になる |
| 1014年ごろ | 死去したと考えられている |
※ 正確な年ははっきりしていませんが、
だいたいこの時代に活躍したとされています。
紫式部の特徴
とても頭がよく、勉強好き
紫式部は、
当時の女性としてはめずらしく、
漢字や中国の本にもくわしい人でした。
その知識が、
『源氏物語』の深い内容につながっています。
人の心をえがくのが得意
戦いや政治の話ではなく、
恋・友情・さびしさ・不安など、
人の気持ちをていねいに書いた作家でした。
これが、
今でも多くの人の心に残る理由です。
まじめで少し内気な性格
日記などから、
人づきあいが少し苦手で、
静かに物事を考えるタイプだったことがわかります。
エピソード|どうして『源氏物語』は生まれたの?
宮廷での生活
紫式部は、
天皇の后に仕える女房として
宮廷で生活していました。
そこでは、
多くの貴族たちの恋やうわさ話があり、
それが物語のヒントになったと考えられています。
物語で人の心をえがきたかった
紫式部は、
ただ楽しい話を書きたかったのではありません。
「人の心は、どうしてこんなにゆれるのか」
そんな問いを、
物語という形で表そうとしたのです。
こうして生まれたのが、
『源氏物語』でした。
日本に与えた影響
日本文学のスタートラインをつくった
『源氏物語』は、
物語文学の完成形ともいわれています。
それまでになかった
長い物語を読む文化をつくり、
日本文学の大きな土台になりました。
世界にも知られる日本の作品に
『源氏物語』は、
海外でも高く評価されています。
紫式部は、
日本で初めて世界に知られた作家の一人ともいえるでしょう。
女性の表現の道をひらいた
平安時代、
女性が自分の考えを表現する場は限られていました。
紫式部は、
物語を書くことで、
女性の声を文学の世界に残した人でもあります。
まとめ|紫式部は「人の心を物語にした作家」
紫式部は、
えらい役人でも、戦った武将でもありません。
けれど、
言葉の力で時代をこえた影響を残した人です。
人の気持ちをていねいに見つめ、
物語にしたこと。
それが、1000年たっても読まれる理由です。
強さは、力だけじゃない。
言葉にも、人の心を動かす力がある。
紫式部の生き方は、今の私たちにも教えてくれます。

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