「天照大神(あまてらすおおみかみ)って、
日本でいちばん有名な神さま…というイメージはあるけど、
正直、どんな存在なのかはよく知らない。」
そんな人は、とても多いです。
でも実は天照大神は、
日本神話の中心に立つ、特別な意味を持つ女神。
この記事では、
- 天照大神ってどんな神さま?
- なぜ日本神話でいちばん重要なの?
- どんな物語が語られているの?
を、日本神話の学者の視点から
できるだけやさしく解説していきます。
天照大神とはどんな神さま?
天照大神は、
太陽をつかさどる女神です。
日本神話では、
すべての神々の中で、もっとも尊い存在
として描かれています。
名前の意味も、そのままです。
- 天(あま)=天
- 照らす=光を与える
つまり天照大神は、
**「天から世界を照らす神」**なのです。
なぜ天照大神はそんなに大切なの?
天照大神が特別な理由は、大きく3つあります。
① 日本神話の中心神だから
② 天皇の祖先とされているから
③ 日本人の価値観の象徴だから
ひとつずつ、見ていきましょう。
天照大神は、日本神話の“太陽”
天照大神は、
世界を照らす太陽そのものを神格化した存在です。
太陽がなければ――
- 作物は育たず
- 人は生きられず
- 世界は暗闇になります
だから日本神話では、
太陽=命の源=もっとも尊い神
という考え方が生まれました。
天照大神は、
その象徴なのです。
天照大神と天皇のつながり
日本神話では、
天照大神の孫にあたる神が地上に降り、
その子孫が、天皇になった
と語られています。
これを
**天孫降臨(てんそんこうりん)**といいます。
つまり天照大神は、
天皇の祖先神
とされる存在です。
ここから、
- 皇室の正統性
- 国家の成り立ち
が、神話として語られるようになりました。
天照大神の有名なエピソード
― 天岩戸(あまのいわと)神話 ―
天照大神の物語で、
いちばん有名なのが「天岩戸神話」です。
神話のあらすじ
弟のスサノオが、
あまりに乱暴なふるまいをしたため、
天照大神は悲しみ、怒り、洞窟に隠れてしまいます。
すると――
- 世界は真っ暗に
- 作物は育たず
- 災いが続く
神々は困り果て、
どうにか天照大神を外に出そうと知恵をしぼります。
そして――
楽しそうな宴を開き、
外のにぎやかな声にひかれて
天照大神が顔を出した瞬間、
再び世界に光が戻ったのです。
この神話が伝える意味
この物語は、
リーダーがいなくなると、世界は混乱する
ということを象徴しています。
天照大神は、
ただ強いだけの神ではなく、
- 世界を照らす存在
- 人々をまとめる存在
として描かれているのです。
天照大神は「女神」であることが重要
日本神話の大きな特徴のひとつが、
最高神が、女性の神である
という点です。
世界の神話を見渡すと、
最高神は男性であることが多いですが、
日本では天照大神がその位置にいます。
これは、
- 命を生み出す力
- 包み込むような優しさ
- 世界を照らす母性的な存在
こうした価値観を、
日本人が大切にしてきた証ともいえます。
天照大神と神社の関係
天照大神をまつる、もっとも有名な神社が
伊勢神宮です。
伊勢神宮は、
日本人の心のふるさと
とも呼ばれ、
今も多くの人が参拝に訪れます。
お正月や人生の節目に
伊勢神宮へ行く人が多いのも、
天照大神が特別な存在だからなのです。
天照大神を知ると、何が変わる?
天照大神の物語を知ると、
- 神社参拝の意味が深まる
- 日本の歴史の見え方が変わる
- 天皇制の背景が理解できる
つまり天照大神は、
**日本文化を読み解く“カギ”**なのです。
まとめ|天照大神は、日本神話の中心にいる存在
天照大神とは、
- 太陽の女神であり
- 日本神話の最高神であり
- 天皇の祖先神とされる存在
です。
難しい知識がなくても、
まずは
「日本の物語の真ん中にいる神さま」
として覚えておくだけで十分です。
そこから日本神話の世界は、
ぐっと身近になります。

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