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第11代 垂仁天皇

第10代崇神天皇(ミマキイリヒコ)の後をを継いだのはイクメイリヒコこと垂仁天皇であった。

垂仁天皇

在位期間:紀元前29年〜後70年

父親:崇神天皇
母親:御真津比売ミマツヒメ

殉死の風習を嫌い埴輪を陵墓に並べることを始めたと伝えられている。

垂仁天皇のエピソード
・妻の裏切り
・口のきけぬ皇子
・相撲の起源
・殉死の廃止
・不老不死を求めトキジクノカク(非時香)の木の実を部下に探させる。
など多数あり

垂仁天皇はエピソードの多い天皇であるが実在したかは定かではない。

父は前天皇の崇神天皇。母は第8代孝元天皇の皇子である大彦命の娘である。

皇后はサホヒメ(前)とヒバスヒメ(後)である。
サホヒメが前とされているのはサホヒメは垂仁天皇を裏切りにより死んだためである。
後の皇后は丹波道主王の子。次期天皇景行天皇を出産した。

崩御したのは140歳と現実的ではない。

目次

皇后の裏切り

垂仁天皇にはたくさんの妃がいた。その中でも最初の妃サホヒメを皇后として迎え寵愛していた。

サホヒメにはサホヒコという兄がいた。

サホヒコは野心家で天下を自分のものにしたいと考えていた。そして、このことが悲劇の引き金となる。

サホヒコはサホヒメに「お前が愛しているのは夫か?それともわ私か?」と問いかける。するとサホヒメは「兄様です」と答える。

その答えを聞いたサホヒコは垂仁天皇を暗殺し天下を自分たちのものにしようとサホヒメにもちかける。

兄の言葉に従い垂仁天皇を暗殺しようとするサホヒメ。

サホヒメはある日、垂仁天皇を暗殺する機会を得る。サホヒメの膝の上で垂仁天皇が寝てしまったのである。
絶好の機会とみて垂仁天皇を暗殺しようと兄に渡された小刀を手にするサホヒメであったがいざ自分の膝で寝ている垂仁天皇を見ると愛しさが込み上げ涙をこぼすのであった。その涙が垂仁天皇の顔に落ち泣いているサホヒメに理由を聞くと「あなたを殺そうとした」とサホヒメから全て聞き出した。

全てを話したサホヒメは兄のサホヒコの元へ帰ってしまう。垂仁天皇はサホヒコを討つため挙兵。サホヒコの屋敷へ向かう。サホヒコも砦を築いて迎え撃つ準備をしていた。

垂仁天皇はサホヒコの砦を包囲するが愛するサホヒメがいるため攻めることができなかった。

さんな最中、サホヒメは産気付いてしまう。サホヒメは垂仁天皇の皇子を身籠っていたのである。
そして、サホヒメ包囲された砦の中で出産する。

垂仁天皇はなんとかサホヒメと自分の皇子を奪還したかった。
「御子の名前は何とするか?」「どうやって育てるか」と投げかけ時間稼ぎをする。しかし、サホヒメは兄を裏切ることができなかった。

兄を裏切れずいたサホヒメ。しかし、垂仁天皇のことを愛していたのも事実。せめて皇子だけでもと思い包囲された砦から出てきたのでる。

垂仁天皇は砦から出てきた妻と自分の子を見て二人とも取り戻そうとするがサホヒメは自分は裏切りものであなたの元へは帰れないと砦の中に帰ってしまう。

その後も、なんとかサホヒメを連れ戻そうとした垂仁天皇だがとうとう、時間切れとなり砦に火を放たなければならなる。
こうして、サホヒメは兄のサホヒコと一緒に火に包まれて亡くなってしまう。

口のきけぬ皇子

垂仁天皇とサホヒメの間に生まれた皇子はホムチワケと言う名を与えられた。

垂仁天皇は裏切ったとはいえサホヒメのことを愛していた。そして、その愛した妻を焼き殺すことになったことを悔やんでいた。
せめて、サホヒメとの間にできた皇子『ホムチワケ』は大切にしようとする。

ホムチワケは垂仁天皇の寵愛を受け成長していった。体は順調に成長するが、成人してもまったく言葉を発することがなかった。
人々は母の裏切りの罰ではないかと噂するようになる。

心を痛めた垂仁天皇はホムチワケの魂を揺さぶり活力を出させるため舟遊びをさせた。しかし、効果はなし。ある日、白鳥を見たホムチワケが口を動かしたことを見るとヤマノベノオオタカという従者に白鳥を捕まえるように命じたりする。しかし何を試してもホムチワケは言葉を発することはなかった。

そんなある日、垂仁天皇の夢にオオクニノヌシが現れ「出雲の神殿を修繕すれば御子は言葉を発するようになる」と告げる。

ホムチワケが言葉を発しないのは母の裏切りの罰ではなくオオクニノヌシの祟りだった。

オオクニヌシのお告げを受けた垂仁天皇はホムチワケを出雲の神殿で連れていき参拝させた。
すると、帰りの道中にホムチワケは神殿を修繕させホムチワケを参拝させることにした。すると、その帰り道にホムチワケはようやく言葉を発する。

報告を受けた垂仁天皇は大いに喜び出雲に立派な神殿を造るように命じるのであった。

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