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【第2ステージ/第6話】最強武神タケミカヅチ襲来! 涙の国譲りと相撲バトル

ひこまる

「お師匠! 前回、小さな神様スクナビコナとの別れもありましたが、ついにオオクニヌシさんの国作りが完了しましたね! これで日本は平和そのものです!」

やたまる

「……と言いたいところじゃが、ここで史上最大の『ちゃぶ台返し』が起きる。 天界(高天原)から見ていたアマテラスが、完成した国を見てこう言ったんじゃ。 『あら、いい国になったわね。あの国は私の息子が治めるべきよ。返してもらいなさい』

ひこまる

「ええーっ!? 完全な横取りじゃないですか! 苦労したのはオオクニヌシさんなのに、理不尽すぎます!」


1. 使者が使い物にならない問題

やたまる

「アマテラスは早速、使者を派遣した。 しかし、最初の使者(アメノホヒ)はオオクニヌシの人柄に惚れ込んで家来になってしまい、3年間連絡なし。 次の使者(アメノワカヒコ)も、オオクニヌシの娘と結婚して住み着いてしまった。」

ひこまる

「オオクニヌシさん、人たらしすぎますね……。 誰も帰ってこないじゃないですか。」

やたまる

「業を煮やしたアマテラスは、ついに『武力行使』に出る。 遣わされたのは、剣と雷の神様、タケミカヅチ(建御雷神)じゃ! こいつはマジで強いぞ。」


2. 剣の上にあぐら!? 恐怖の交渉スタート

やたまる

「タケミカヅチは出雲の国に降り立つと、持っていた十拳剣(とつかのつるぎ)を波の上に逆さまに突き刺し、なんとその剣の切っ先にあぐらをかいて座ったんじゃ!」

ひこまる

「ええっ!? 剣の先っぽに座ったんですか!? 物理法則を無視してますし、お尻に刺さりますよ!?」

やたまる

「それくらいのバランス感覚と度胸があるという威嚇(いかく)じゃな。 そしてオオクニヌシにこう迫った。 『アマテラス様が国を返せと言っている。イエスかノーか!?』


3. 長男の即答と、柏手(かしわで)の起源

やたまる

「オオクニヌシは『息子たちに聞いてくれ』と答えた。 タケミカヅチは、美保の関(みほのせき)で釣りをしていた長男のコトシロヌシ(事代主)の元へ行き、『父はこう言っているが、お前はどう思う? 国を譲るか?』と迫ったんじゃ。」

ひこまる

「剣の先にあぐらをかくような神様に迫られたら……怖すぎますよ。」

やたまる

「コトシロヌシは、タケミカヅチの圧倒的なオーラに恐れをなしたのか、 『恐れ入りました。この国は差し上げます』と即答した。 そして、乗っていた船を踏んでひっくり返し、パンパン!と手を打って(逆手)、海の中に作った神聖な場所へ隠れてしまったんじゃ。」

ひこまる

「へぇー! この時の『手を打つ動作』が、神社でお参りする時の『柏手(かしわで)』の起源と言われているんですね! とにかく、長男はあっさり降参してリタイアしたわけですね。」


4. 次男タケミナカタ登場! 日本初の「相撲」

やたまる

「しかし、黙っていないのが力自慢の次男、タケミナカタ(建御名方)じゃ! 巨大な岩を手で持ち上げながら現れ、こう叫んだ。 『誰だお前は! 俺と力比べ(相撲)で勝負しろ!』

ひこまる

「おおっ! 少年漫画の展開ですね! 力自慢同士のバトル、どっちが勝つんですか?」

やたまる

「タケミナカタが、タケミカヅチの手をガシッ!と掴んだ瞬間…… タケミカヅチの手が、カチカチの『氷の柱』に変わり、次は鋭い『剣』に変わったんじゃ!」

ひこまる

「ひえぇ! 手が剣に!? 掴んだ方が怪我しちゃいますよ!」

やたまる

「驚いて手を離した隙に、今度はタケミカヅチがタケミナカタの手を握りつぶし、葦(あし)の草のように軽々と投げ飛ばした! タケミナカタ、完敗じゃ。


5. 諏訪(すわ)への逃亡と、国譲り成立

やたまる

「恐れをなしたタケミナカタは、出雲から長野県の諏訪湖(すわこ)まで逃げ出した。 タケミカヅチが追い詰めると、『もう出雲には戻りません! この場所から一歩も出ません!』と命乞いをして許されたんじゃ。」

ひこまる

「それが今の『諏訪大社(すわたいしゃ)』の始まりなんですね! 諏訪の神様がここから出ないのは、そんな理由があったとは……。」

やたまる

「二人の息子が負けたことで、オオクニヌシも覚悟を決めた。 『国はお譲りします。その代わり、私の住まいとして、天の神と同じくらい立派な宮殿を建ててください』と条件を出した。」

ひこまる

「それが島根県にある『出雲大社(いずもおおやしろ)』なんですね! ちゃんと交換条件があったんだ。」


まとめと次回予告

やたまる

「こうして、日本の『政治(目に見える世界)』はアマテラスの子孫(天皇)が、 『神事(目に見えない世界)』はオオクニヌシが治めることになったんじゃ。」

ひこまる

「なるほど、役割分担をしたんですね。 これで日本神話も、いよいよ人間の時代になるんですか?」

やたまる

「そうじゃな。次回から『第3ステージ』、天孫降臨(てんそんこうりん)編のスタートじゃ! アマテラスの孫、ニニギノミコトが地上に降りてくるぞ。 ……が、またしても道案内で変な神様が登場するんじゃがな。」

やたまる
次回から「第3ステージ」突入じゃ!
アマテラスの孫「ニニギノミコト」がついに地上へ降りるぞ!
道案内をするのは、鼻が長〜い天狗のような神様「サルタヒコ」じゃ!
ひこまる
ついに天界の神様が地上に! いわゆる「天孫降臨」ですね。
でも鼻が長いって……また個性的な神様が出てきそうで楽しみです!

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