「この話って、本当にあったことなの?」
日本神話や古代の歴史を読んでいると、
そんな疑問がわいてくることがありますよね。
- 神さまが登場する話は神話?
- 天皇や戦いの話は史実?
- どこからが本当で、どこからが物語?
この記事では、
- 神話と史実って何が違うの?
- どうやって読み分ければいいの?
- 日本史はどんな目線で見ると面白いの?
を、日本史がはじめての人にもわかるようにやさしく解説します。
神話と史実、まずはここが違う
いちばんシンプルに言うと――
- 神話:人々の思いや願いが物語になったもの
- 史実:資料や証拠にもとづいて確認できる出来事
この違いがあります。
どちらが正しい、という話ではありません。
役割がちがうのです。
神話とは何か?
神話とは、
人々が「こうあってほしい」と願った世界を物語にしたもの
です。
たとえば日本神話には、
- 神々が国をつくる
- 太陽の女神が世界を照らす
- 神の子孫が天皇になる
といった話が出てきます。
これらは、
日本という国に意味を与える物語
として語り継がれてきました。
史実とは何か?
一方、史実とは、
記録・遺跡・文書などから確かめられる歴史
です。
たとえば、
- ○年に○○の戦いが起きた
- ○○天皇が即位した
- ○○制度が始まった
こうしたことは、
資料によって裏づけられています。
神話と史実は「対立」ではない
よくある誤解が、
神話はウソ、史実がホント
という考え方です。
でも実は、
神話と史実はケンカする存在ではありません。
役割が違うだけなのです。
| 項目 | 神話 | 史実 |
|---|---|---|
| 役割 | 意味を伝える | 事実を伝える |
| 主役 | 神・英雄 | 人・社会 |
| 目的 | 心をつなぐ | 記録を残す |
| 価値 | 物語の力 | 証拠の力 |
日本史は「二つの目」で見ると面白い
日本の古代史は、
神話と史実が重なり合う場所です。
たとえば――
- 神武天皇の物語
- 天孫降臨
- 八咫烏の導き
これらは神話として語られていますが、
同時に、
「国がどう始まったと考えられてきたか」
を知る大切な手がかりでもあります。
神話は「心の歴史」
史実が「事実の歴史」だとすれば、
神話は、
人々の心の歴史
です。
- どんな国でありたいか
- どんなリーダーを理想としたか
- 何を大切にして生きてきたか
こうした思いが、
神話の中に詰まっています。
史実は「社会の歴史」
一方で史実は、
人がどう生き、社会がどう変わってきたか
を教えてくれます。
- 戦争
- 政治
- 制度
- 経済
私たちの今の暮らしにつながる道は、
史実の積み重ねによってできています。
神話と史実をどう読み分ける?
初心者の方におすすめなのは、
この考え方です。
神話は「意味」を楽しみ、史実は「流れ」をつかむ
たとえば――
- 神話を読むとき
→「この物語は、何を伝えたいのかな?」 - 史実を読むとき
→「この出来事で、何が変わったのかな?」
こう考えるだけで、
日本史はぐっとわかりやすくなります。
なぜ日本史は神話から始まるの?
多くの歴史の本は、
日本史を神話から書き始めます。
それはなぜでしょう?
理由は簡単です。
日本という国は、神話とともに自分の姿を描いてきたから
事実の前に、
「こういう国でありたい」という物語があった。
それが、日本の歴史の大きな特徴なのです。
神話と史実、どちらも知ると世界が広がる
どちらか一方だけだと、
日本史は少し物足りなくなります。
- 神話だけ → 夢の世界で終わる
- 史実だけ → 数字と名前の暗記になる
でも、両方を合わせると、
物語のある歴史
意味のある事実
になります。
まとめ|神話と史実は、日本史の両輪
神話と史実の違いとは、
- 神話:人々の願いを語る物語
- 史実:証拠にもとづく事実
という役割の違いです。
どちらが上でも下でもありません。
神話は心を動かし、史実は理解を深める
この二つがそろって、
日本史は本当に面白くなります。
ぜひ、これから歴史を読むときは、
「これは事実?それとも意味の物語?」
そんな視点も、そっと添えてみてください。

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