「日本書紀って、名前は聞いたことあるけど…
なんだか堅くて、難しそう。」
そんなイメージを持っている人は多いと思います。
でも実は日本書紀は、
“日本という国が、世界にどう紹介されたか”を知るための、とても大切な一冊です。
この記事では、
- 日本書紀ってどんな本?
- どうして作られたの?
- 古事記と何が違うの?
を、日本史・日本神話の視点から
できるだけやさしく解説していきます。
日本書紀とはどんな本?
日本書紀(にほんしょき)は、
**720年に完成した、日本初の「国家の歴史書」**です。
古事記より少しあとに作られましたが、
その性格はまったく違います。
日本書紀は、
日本という国の成り立ちを、公式にまとめた記録
つまり、
“国のプロフィール帳”のような本なのです。
なぜ日本書紀は作られたの?
日本書紀が作られた最大の理由は、
日本を、きちんとした国として世界に示すため
当時の東アジアでは、
- 中国(唐)
- 朝鮮半島の国々
が、進んだ政治制度と歴史書を持っていました。
日本も、
- 私たちはどんな国か
- 天皇はどんな正統性を持つ存在か
を、国として説明する必要があったのです。
そこで作られたのが、日本書紀でした。
日本書紀に書かれている3つの柱
日本書紀の内容は、大きく3つに分けられます。
① 世界と日本のはじまり
物語は、宇宙の誕生から始まります。
- 天地開闢(てんちかいびゃく)
- イザナギ・イザナミの国生み
- 神々の誕生
ここまでは、古事記とよく似ています。
ただし日本書紀では、
より理性的で整った文章で書かれています。
② 神から天皇へ
次に語られるのが、
- アマテラスの子孫
- 天孫降臨
- 神武天皇の即位
つまり、
神の物語が、国家の物語へ変わる場面
が、はっきりと描かれます。
③ 国家の歴史へ
日本書紀の後半では、
- 歴代天皇の記録
- 政治や外交の出来事
- 法律や制度の整備
など、
神話から“現実の歴史”へと物語が移っていきます。
日本書紀は「物語」より「公式記録」
日本書紀は、
古事記とよく比べられますが、性格はかなり違います。
| 比較 | 古事記 | 日本書紀 |
|---|---|---|
| 役割 | 物語を伝える | 国を説明する |
| 文体 | やさしい | かたい |
| 目的 | 国内向け | 国外向け |
| 性格 | 神話中心 | 歴史中心 |
日本書紀は、
日本という国家の“名刺”のような本
だったのです。
なぜ日本書紀は「国家のはじまりの書物」なのか?
日本書紀が特別なのは、
- 神話
- 天皇
- 国家
この3つを、
一本の歴史としてつないだ最初の書物だからです。
ここで初めて、
「日本は、神話をルーツに持つ国家です」
という物語が、
公式の歴史として確立しました。
日本書紀を知ると、何が見えてくる?
日本書紀を学ぶと、こんなことがわかります。
- 日本がどんな国として始まったか
- 天皇の存在がどう説明されてきたか
- 日本が東アジアの中でどう立ち位置を築いたか
つまり日本書紀は、
日本の“国家観”を知るカギなのです。
日本書紀は、今も日本を支えている
1300年以上前に書かれた日本書紀ですが、
その影響は今も残っています。
- 皇室の歴史観
- 国家行事の考え方
- 「日本はどんな国か」という自己イメージ
その土台には、
日本書紀の世界観があります。
まとめ|日本書紀は、日本という国の自己紹介
日本書紀とは、
- 日本初の国家の歴史書であり
- 神話から歴史へとつなぐ橋であり
- 日本の成り立ちを公式に示した本
です。
難しそうに見えるかもしれませんが、
まずは
「日本がどうやって国になったかを知る物語」
として読んでみてください。
きっと、
日本という国の姿が、
これまでよりはっきり見えてくるはずです。

コメント