飛鳥時代(あすかじだい)は、
日本が本格的に「国の形」を整え始めた時代です。
仏教が伝わり、天皇を中心とした政治が進み、
中国や朝鮮半島との交流を通じて、政治・文化・制度が大きく変化しました。
のちの奈良時代へとつながる
日本国家の土台が築かれた重要な時代です。
飛鳥時代の期間
- 6世紀後半〜8世紀初め
- 一般的には
仏教伝来(538年または552年)〜 平城京遷都(710年)
までを指します。
※ 仏教伝来の年は、史料によって複数の説があります。
飛鳥時代の大きな特徴
仏教が日本に広まった
飛鳥時代最大の特徴は、仏教の本格的な受容です。
仏教は信仰だけでなく、
建築・美術・思想・政治の考え方にも影響を与え、
日本社会そのものを大きく変えていきました。
天皇中心の政治が進んだ
それまでの政治は、有力豪族が主導していましたが、
飛鳥時代には 天皇を中心とした政治体制 を目指す動きが強まります。
法や制度によって国を治める、
中央集権国家への第一歩 が踏み出されました。
海外との交流が活発化した
中国(隋・唐)や朝鮮半島との交流が進み、
日本は 学び、取り入れる国 として大きく成長していきます。
飛鳥時代を動かした人物たち
推古天皇と聖徳太子
推古天皇のもとで政治を主導したのが
聖徳太子 です。
冠位十二階や十七条憲法を定め、
話し合いと道徳を重んじる政治を理想としました。
蘇我氏と豪族政治
仏教を積極的に受け入れた 蘇我氏 が政治の中心となりますが、
権力の集中に対する反発も強まり、緊張が高まっていきます。
政治改革を進めた中大兄皇子と藤原鎌足
645年、乙巳の変 によって蘇我氏本家が倒され、
中大兄皇子 と
藤原鎌足 を中心に
大きな政治改革が始まりました。
これが 大化の改新 です。
飛鳥時代の重要な出来事
仏教伝来
朝鮮半島を通じて仏教が伝えられ、
日本の文化・価値観・政治思想に大きな影響を与えました。
乙巳の変・大化の改新(645年)
政治の実権を握っていた蘇我氏を排除し、
天皇中心の国づくり を進める改革が始まります。
白村江の戦い(663年)
朝鮮半島で起きた国際戦争に日本が参戦し、大敗。
この敗北をきっかけに、
国防意識が高まり、国内体制の整備が一気に進みました。
律令国家の完成へ
戸籍の作成や制度整備が進み、
701年には 大宝律令 が制定されます。
日本は、
法と制度を持つ国家 としての形を整えました。
飛鳥時代の流れ(要点年表)
| 年代 | 出来事 |
|---|---|
| 538 / 552 | 仏教伝来 |
| 593 | 推古天皇即位 |
| 604 | 十七条憲法制定 |
| 607 | 遣隋使派遣 |
| 645 | 乙巳の変・大化の改新 |
| 663 | 白村江の戦い |
| 694 | 藤原京遷都 |
| 701 | 大宝律令制定 |
| 710 | 平城京遷都(奈良時代へ) |
飛鳥時代の文化
- 飛鳥寺・法隆寺などの仏教寺院
- 仏像・壁画・工芸の発展
- 文字文化・記録文化の広がり
仏教とともに、日本独自の文化が形づくられていきました。
飛鳥時代を「人物」と「出来事」から深く知る
飛鳥時代は、日本の国づくりが大きく進んだ時代です。
この時代をより深く理解するには、
「誰が動かしたのか(人物)」
「何が起きたのか(出来事)」
の両方を知ることが大切です。
興味のある切り口から、詳しい解説をご覧ください。
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まとめ|飛鳥時代は日本史のスタート地点
飛鳥時代は、
日本という国が、はっきりと形を持ち始めた時代です。
政治・制度・外交・文化——
そのすべての基礎が、この時代に築かれました。
このあと日本史は、
奈良時代、平安時代へと進んでいきます。

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