はじめに|室町時代って、正直むずかしくないですか?
「室町時代って、なんだかごちゃごちゃしてて苦手…」
そんなふうに感じたことはありませんか?
建武の新政、南北朝、室町幕府、応仁の乱、戦国時代…。
名前は聞いたことがあっても、
結局、どんな流れの時代だったの?
と聞かれると、答えに困る人はとても多いです。
でも大丈夫。
室町時代がわかりにくいのは、あなたの理解力の問題ではありません。
この時代そのものが、
日本史の中でもトップクラスにややこしい時代なのです。
そこでこのページでは、
室町時代を5つの段階に分けて、
物語を読むような感覚で、流れがつかめるように解説します。
年号を暗記しなくてもOK。
まずは「時代のストーリー」をつかんでいきましょう。
なぜ室町時代はこんなにわかりにくいのか?
室町時代がむずかしく感じる最大の理由は、
主役がコロコロ変わる時代だからです。
- 天皇ががんばる時代
- 武士が力を持つ時代
- 将軍が強くなる時代
- 将軍が弱くなる時代
- 戦国大名が主役になる時代
…と、
政治の中心が何度も入れ替わります。
つまり室町時代は、
ずっと同じ雰囲気で続く時代ではなく、変化の連続の時代。
だからこそ、
「室町時代って、こういう時代です」
と一言でまとめるのが、とても難しいのです。
ではどう理解すればいいのか?
答えはシンプル。
時代を区切って、流れでつかむこと。
ここから、その方法で見ていきましょう。
室町時代の流れをつかむ5つのステージ
室町時代は、大きく分けると次の5段階です。
- 天皇がもう一度がんばる
- 天皇が二人になって大混乱
- 将軍が本気を出して安定
- ふたたび大混乱(応仁の乱)
- 戦国時代へ一直線
この流れを頭に入れるだけで、
室町時代は一気に見通しがよくなります。
① 建武の新政|天皇がもう一度がんばった時代
(1333〜1336年)
鎌倉幕府が滅びたあと、
後醍醐天皇はこう考えました。
「やっぱり、日本は天皇が中心であるべきだ」
こうして始まったのが建武の新政です。
ところが――
ここで問題が起こります。
戦いで活躍した武士たちが、
「あれ? 思ったよりごほうび少なくない?」
と不満を持ち始めたのです。
天皇中心の理想の政治は、
わずか3年でストップ。
この失敗によって、日本ははっきりと方向転換します。
これからは、武士の時代だ。
室町時代の物語は、ここから本格的に始まります。
→ 建武の新政とは?後醍醢天皇の理想が3年で行き詰まった理由
② 南北朝時代|天皇が二人いたカオスな時代
(1336〜1392年)
次に起きたのが、日本史でも屈指の混乱期。
南北朝時代です。
なんとこの時代、
天皇が二人同時に存在しました。
- 京都の北朝
- 吉野の南朝
どちらが本物の天皇なのか――
国を二つに分けた大問題でした。
この争いは、約60年も続きます。
でも、この混乱の中で大きく成長した存在があります。
それが武士たちです。
「上の命令を待つ」だけでなく、
自分たちで考えて動く存在へと変わっていったのです。
この変化が、のちの戦国時代につながっていきます。
→ 南北朝時代とは?日本史で唯一「二つの朝廷」が並立した時代
③ 室町幕府の安定期|将軍がいちばん強かった時代
(1392年〜15世紀前半)
長い混乱のあと、ようやく日本は落ち着きます。
南北朝が統一され、
室町幕府が本格的にスタート。
とくに活躍したのが、3代将軍足利義満です。
- 朝廷をまとめ
- 武士をまとめ
- お寺や神社までまとめる
まさに、この時代のラスボス級の存在。
この時期こそ、
室町幕府がちゃんと「政治」をしていた時代
と言えるでしょう。
→ 足利義満とはどんな人?室町幕府を安定させた将軍をやさしく解説
④ 室町幕府の衰退|応仁の乱で大混乱
(15世紀中ごろ〜)
しかし、平和は長く続きません。
将軍の後継ぎ争い、
大名どうしの対立――。
その不満が爆発したのが、
**応仁の乱(1467年)**です。
この戦いで京都は焼け野原。
幕府の力もガタ落ちしました。
ここから日本は、
**「中央がまとめる国」から「力ある者が支配する国」**へと変わっていきます。
⑤ 戦国時代と将軍追放|室町幕府の終わり
(15世紀後半〜1573年)
幕府が弱くなると、
主役は完全に戦国大名へ。
将軍は存在していても、
実際の政治を動かす力はほとんどありませんでした。
そして1573年。
織田信長が、15代将軍足利義昭を京都から追放。
ここに、
室町幕府は名実ともに終わりを迎えます。
室町時代とはどんな時代だったのか?
室町時代をひとことで言うなら――
「うまくいきそうで、うまくいかなかった時代」
天皇の政治を取り戻そうとし、
武士の政権を完成させようとした。
でも、どちらも途中でつまずき、
日本はやがて戦国という力の時代へ進んでいきます。
まとめ|室町時代の流れを一気におさらい
室町時代は、決して地味な時代ではありません。
むしろ――
日本史でいちばんドラマの多い時代と言ってもいいでしょう。
- 天皇の理想から始まり
- 天皇が二人になる内乱を経て
- 将軍が一時は国をまとめ
- 応仁の乱で崩れ
- 戦国時代へ突入する
こうして見ると、室町時代は――
**日本が大きく生まれ変わるための「助走期間」**だったのかもしれません。
もし今まで、
室町時代、よくわからない…
と思っていたなら、
今日からはぜひこう言ってください。
室町時代、流れで見るとめっちゃ面白い。

コメント