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江戸時代の人物一覧|第3期

改革・学問・庶民文化を広げた人々

財政難への対応が繰り返される一方、蘭学・国学・測量・出版・浮世絵が大きく発達した時期です。

この時期に考えること

政治改革が繰り返された時代に、学問と文化の担い手は社会の見方をどう広げたのでしょうか。

改革・学問・庶民文化を広げた人々

1716〜1832年
改革・学問・庶民文化を広げた人々

享保の改革、田沼政治、寛政の改革、蘭学・国学、全国測量、化政文化を人物ごとに整理します。

人物の動きを流れでつかむ
行政を立て直す吉宗・大岡が制度を整える
商業を利用する田沼が年貢以外の収入を探る
倹約と秩序へ戻す定信が田沼政治を改める
知識と表現が広がる蘭学・国学・測量・出版が発達
8代将軍主な活躍:1716〜1745年
徳川吉宗よしむね

享保の改革を進め、幕府財政・行政・裁判制度の立て直しに取り組みました。目安箱も設けました。

人物を見るポイント

倹約や年貢増徴だけでなく、意見を集めて制度へ反映する仕組みも整えた点を見ます。

町奉行・大名主な活躍:吉宗期
大岡忠相ただすけ

江戸町奉行として都市行政や裁判を担い、享保の改革を実務面から支えました。

人物を見るポイント

後世の『大岡政談』と確認できる行政上の働きを区別し、政策を実行する役人として見ます。

幕臣・老中主な活躍:1760年代〜1786年
田沼意次

株仲間や長崎貿易を利用し、年貢米だけに頼らない幕府収入を得ようとしました。

人物を見るポイント

賄賂政治という評価だけでなく、貨幣経済の成長へ対応しようとした政策の狙いと限界を見ます。

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老中主な活躍:1787〜1793年
松平定信

寛政の改革を主導し、倹約・農村復興・備蓄・学問統制などを進めました。

人物を見るポイント

田沼政治を改めて秩序回復を目指した一方、厳しい統制が反発を招いた点も合わせて見ます。

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11代将軍主な活躍:1787〜1837年
徳川家斉

50年にわたって将軍職にあり、寛政の改革から化政文化の時代まで長い治世を担いました。

人物を見るポイント

長期政権の安定と、財政難・大御所政治・側近政治が重なった面を一つの評価にまとめず見ます。

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蘭方医・蘭学者主な活躍:1770年代〜
杉田玄白げんぱく

前野良沢らとオランダ語の医学書を翻訳し、1774年に『解体新書』を刊行しました。

人物を見るポイント

不十分な語学環境でも観察と協力を重ね、西洋医学の知識を日本語で共有した過程に注目します。

蘭方医・蘭学者主な活躍:1770年代
前野良沢りょうたく

オランダ語の学習を重ね、『解体新書』の翻訳作業で中心的な役割を担いました。

人物を見るポイント

刊行物の表に名前が出る人だけでなく、翻訳の基礎を支えた共同作業者を見る視点を持ちます。

学者・発明家主な活躍:18世紀後半
平賀源内げんない

本草学、鉱山開発、蘭学、物産、戯作など多くの分野に関わり、知識を実用と商業へ結びつけました。

人物を見るポイント

『発明家』という一語に閉じず、分野を越えて知識を試し、社会で使おうとした姿を見ます。

国学者主な活躍:18世紀後半
本居宣長のりなが

『古事記』など日本の古典を研究し、古代の言葉や心を読み取ろうとしました。

人物を見るポイント

中国思想を通して古典を見る方法を問い直し、日本の言葉から過去を理解しようとした点に注目します。

測量家主な活躍:1800〜1818年
伊能忠敬

50代から本格的に測量を学び、全国の海岸線を歩いて測りました。その成果は死後、精密な日本地図にまとめられました。

人物を見るポイント

個人の努力だけでなく、幕府の事業、各地の協力者、測量隊の共同作業として見ます。

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浮世絵師主な活躍:化政期を中心に活躍
葛飾北斎ほくさい

風景・人物・妖怪・絵手本など幅広い題材を描き、『冨嶽三十六景』で新しい風景表現を示しました。

人物を見るポイント

名所を写すだけでなく、人の暮らしと自然の大きさを大胆な構図で結びつけた点を見ます。

浮世絵師主な活躍:1830年代〜
歌川広重ひろしげ

街道や名所、天候や季節を描き、旅の感覚を多くの人が共有できる風景版画にしました。

人物を見るポイント

旅が広がった社会と出版・流通の発達が、風景を見る楽しみをどう広げたかに注目します。

読本作者主な活躍:化政期を中心に活躍
曲亭馬琴きょくていばきん

長編読本『南総里見八犬伝』などを執筆し、長い物語を商品として読み継ぐ出版文化を支えました。

人物を見るポイント

作者・版元・挿絵師・貸本屋・読者が結びつくことで、大規模な物語が成立した点を見ます。

この時期の人物から見えること

改革を担った人々は、同じ財政難に対して異なる方法を選びました。その政治の外では、翻訳・測量・古典研究・出版・浮世絵が社会の知識と楽しみを広げます。政治史と文化史を別々にせず、同じ社会変化への異なる応答として見ることが大切です。

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